累計生産台数が1億台を超え、名実ともに世界最強のコミューターであるスーパーカブシリーズ、自分も先代のスーパーカブ110(JA07)から郵政カブ(MD90)、今では型落ちとなったスーパーカブ110(JA44)と3台を乗り継ぎ、その魅力に完全にハマっています。
一時はマジェスティSの購入により、全く乗らず実家の車庫に半年置いたままでしたが、昨年郊外に引っ越してからは日々の買い物や用事の足として大活躍してもらっています。^^v
しかしながら、現在愛用しているスーパーカブ110(JA44)にはどうしても気に入らない点が一つだけありました。
それは未だに前後ともチューブレスタイヤを採用しているところです。
最新のJA59型からキャストホイールの採用に伴い、チューブレスタイヤを履くようになりましたが、自分のJA44型はスポークホイールのため、チューブレスタイヤを履くことが出来ません。
スーパーカブ110でのツーリング中に過去2度パンクした際には江ノ島から鎌倉市内までカブを押して行くことになったり、キャンプに遅刻したり散々な目に遭ってきました。
(↑なんとかカブを押してレッドバロンに辿り着いたものの、修理に1週間を要するとのことで、この日は電車で帰り、1週間後にカブを取りに行くことになりました( ; ; ))
チューブタイヤはJAFを呼んでも修理出来ず、応急パンク修理キットも使えないため、バイク屋に持ち込むか自分の手で修理する必要があります。
これから春を迎えてロングツーリングに行く前に、このパンクリスクを解消するため、キャストホイール・チューブレスタイヤを装着することにしました。
1、2年前まではポン付できるキャストホイールが売っていましたが今では全て品切れになっていたため、やむなくヤフオクで中古品を購入しました。
このキャストホイールは先々代(JA10型)の韓国仕様向け純正部品であると思われます。少し前まで新品が4万円程度(タイヤ付き)で売られていましたが、今では入手困難になっています。今回購入した中古品は3万円台前半だったので少し割高です。
フロントに装着されていたタイヤはピレリのエンジェルシティという銘柄でした。
調べてみたところ廃盤になっているようですが、性能はなかなか良いようです。レーシーなパターンがイケてますね^^v
リアタイヤはIRCのNR94でした。記憶が正しければ、C125に純正でついてくるタイヤです。個人的にIRCはイマイチなので、前後ピレリだったら最高でしたね。。。
まずはフロントタイヤから交換開始です。
ジャッキでフロントタイヤを浮かし、ケーブル類を外していきます。
ホイールを外した後、ブレーキパネルをキャストホイール側に組み替えて、フロントフォークに組み付け、メーターケーブルとブレーキケーブルをつないでフロント側は作業完了です。
フロントタイヤはサクッと着脱できますが、リアタイヤの着脱は難儀な作業となります。
写真を撮る余裕もないほど悪戦苦闘しましたが、何とかリアタイヤを外すことが出来ました。
外したリアタイヤからパーツを剥ぎ取り、キャストホイールに装着、組み付けていきます。
チェーンの張りを調整した後、チェーンカバーを取り付けて作業完了です。
適正空気圧はよく分からないのでC125と同じ空気圧にしておきました。
交換作業の完了後、軽く近所を試走してみました。試走後の感想は下記の通りです。
【外観】
以下に交換前後の画像を載せてみました。
キャストホイールへの交換により近代化した感じになりましたが、JA44以降のカブシリーズの魅力はレトロなデザインであることからスポークホイールの方が似合っていますね^^;
キャストホイールとカブの組み合わせは何となくパチモン、コピーバイク感が漂います^^;
【走行面】
キャストホイールへの変更により乗り味は少し硬くなりました。振動や突き上げがシートに伝わりやすくなったため、長時間乗るとお尻が痛くなりそうです。
ホイールの重さがアップしたのと剛性がアップした影響なのか直進性も強くなったような気がしました。とはいえ、乗っていて不自然な感覚はなく、乗る頻度が高くなければ気づかない程度の変化だと思います。
おまけで付いてきたフロントタイヤのエンジェルシティは食いつきが良くてなかなか良いタイヤでした。
反面、リアのNR94はマンホールの上で思いっきり滑ったので性能はイマイチです。次のタイヤ交換でミシュランかピレリに交換したいところですね。
【まとめ】
ツーリングの時に頭をよぎるパンクの恐怖から解放されたので高い買い物でしたが大変満足しています。
スポークホイールと比べてキャストホイールは掃除も容易なので、今後は車体を磨くついでにホイールも磨いてあげたいなと思っています。
(おまけ)
今回取り付けたのは韓国ホンダ純正のキャストホイールですが、タイのカスタムパーツメーカーもJA44に取り付けできるキャストホイールを取り扱っているようです。どうしてもキャスト化をしたい方はこちらを検討いただくのも良いかもしれません。
ただし、こちらのホイールはポン付け出来ず、ベアリングの打ち込みやバルブの取り付け作業が必要です。YouTubeに取り付け作業がアップされていますが、特殊な工具を使う場面もあるため、有識者のアドバイスに基づいて取り付けを行われた方が良いと思われます。
(おしまい)