CB125Tが納車されてから半年ほどが経ったので、恒例の半年乗ってみた簡易レビューをしていきたいと思います。
(CB125Tの購入に至るまでの経緯、購入理由は以下リンクからどうぞ^^v)
①スタイリング
1970年代の発売から2003年のファイナルエディションまで30年間モデルチェンジしないまま販売され続けたバイクなのでスタイリングはレトロそのもの、もはや走る化石です。
最近はクラシカルな雰囲気を持つネオレトロなバイクが多数販売され、巷で人気を博していますが、このCB125Tはレトロなだけ(古いだけ)です。
購入時にヘッドライトがホーネット250の丸目ヘッドライトに換装されているので、幾分マシになりましたが、80年代か90年代にモデルチェンジをしていれば、もう少し人気が出たのではないかと思う勿体無いバイクです。
とはいえ、125ccにしては大柄な車格、メッキとスチールパーツを多用した重厚感のある見た目から自分は大変気に入っています。ウィンカーの位置を少し下げればCB750Fのような雰囲気になるので、そのうちパーツを集めてトライしてみようと思っています。
②走行性能
CBシリーズの起源となった1959年に発売された当時のスーパースポーツバイクであるCB92の空冷2気筒エンジンが系譜となっているため、これまで乗ってきた125ccバイクの中で最もパワフルで走りが楽しいバイクです。
特にホンダミュージックと呼ばれる高回転時の甲高い咆哮がたまらなく好きで、ついついレッドゾーン手前までブン回してしまいます^^;
そしてなんといっても125ccバイクで2気筒エンジンというバブル時代の豪勢な作りが大変気に入っています。(今や125ccの2気筒バイクはヒョースンやレオンアートといった海外モデルのみとなりました)
しかし、半世紀以上前のスーパースポーツバイクのエンジンを有しているもののタイヤはビジバイ向けの細いタイヤのため、無理は禁物です。
リアタイヤはすぐ摩耗してしまいますが、装着できるタイヤは少なく、ロングライフなタイヤがないのが悩みです。
タイヤの細さに見合わない130キロの車重があり、古いキャブ車特有のワンテンポ遅れたスロットルレスポンスがあるため、ある程度心に余裕を持って乗ってあげる必要があります。
③ユーティリティ
CB125Tといえば、この巨大な弁当箱メーターです。教習所でCB125Tにお世話になった方はこの見やすいメーターに親しみを感じていたのではないでしょうか。
ただ、自分のCB125Tはタコメーターが劣化し、たまに異音を発しています。
(かなり大きな音で不快でしたが、最近は慣れてきました)
ハンドル右側にはキルスイッチがついてます。
左側にはハイ、ロー切り替え、ウィンカー、チョーク、パッシングスイッチと盛り沢山な感じです。
一応、リアキャリアも付いていてリアボックスをつけていましたが、キャリアを固定するボルトが根本から腐食しており、重い荷物を乗せると怪しい感じだったので今はリアボックスや荷物を載せないようにしています。
購入当初からついている風防はオマケ程度の性能です。なくても良い気がしますが、外すのも面倒なので付けたままにしています^^
④総評
短くて5分程度の暖気運転が必要だったり、ギアがニュートラルに入りづらかったり、リアサスが終わっていて腰が痛くなったり、メーターから異音が鳴ったりと走行距離、年式相応の古い不便なバイクです。ただ、今まで乗ってきた125ccのバイクの中では一番のパワーと旧車特有の個性があり、大変気に入っています。
一度走り出してしまえば、元教習車らしい癖のない乗り味で気負わずに長距離をリラックスして走ることができます。基本に忠実なバイクだからこそ、30年以上もの間、モデルチェンジせず、教習車として長年採用されてきたのではないかと自分は思っています。
マスの集中化や電子制御がふんだんに盛り込まれた最近の乗りやすいバイクと異なり、旧車独特の不自由さ、クセがありますが、不自由のない便利な時代だからこそ、休日ぐらい不便を楽しむのも悪くないとこのバイクに乗るたびにつくづく思います。
(おまけ)
先日購入したワイズギアのジェットヘルメットのYJ-20ですが、お値段の割になかなか良い感じで大変気に入っています。Amazonのタイムセールで1万1千円で売られることもあるので、良ければ是非購入検討してみることをオススメします。
(おしまい)