友人のスーパーカブC125にじっくり試乗させてもらう機会があったため、自分の愛車である新型スーパーカブ110(JA44)とスーパーカブC125(JA48)の簡易的な比較レビューをしていきたいと思います。
①デザイン
C125のデザインはC100をリファインした文句なしにカッコいいデザインです。低めのハンドルと赤いシートからはスポーティーな雰囲気すら感じられます。また各部にメタルパーツがふんだんに使われており、細部までの塗装も上質であるため、原ニの枠を超えた高級感があります。
対してスーパーカブ110は長年のカブのデザインを踏襲してきたトラディショナルなデザインです。
これまでの110シリーズに比べ実用車ながらもオシャレなデザインで個人的には非常に気に入っています。
②走行性能
両者の走行性能をそれぞれ一言でまとめるならば、C125はオートバイに近い乗り味、スーパーカブ110は少し自転車に近い乗り味と言ったところでしょうか。
スーパーカブ110のエンジンは「ヒュロロロロ〜」と回っていきますが、C125は「ドロロロロロ〜」と回っていく感じでスーパーカブ110に比べると力強い低めの音を奏でて加速していきます。
C125のエンジンはグロムやモンキーといったスポーツモデルのバイクと同じエンジンで、全域においてパワフルなため中型バイクから乗り換えても物足りなさは感じないでしょう。逆に110は中型から乗り換えると少し物足りなさを感じるかもしれません。自分は中型バイク(XR230)との2台持ちをしているため、近距離はスーパーカブ110、中遠距離はXR230と使い分けているため、現時点で110に不満は感じていません。
C125のエンジン(上)、110のエンジン(下)
エンジンはC125の方がトルクフルで扱いやすいですが、ハンドリングは110の方が好みです。C125は直進安定性が強く、ハンドリングもしっとりした安定感があります。逆にスーパーカブ110はフワッとした乗り味でヒラヒラと車体を倒しこみやすく、気負うことなく気軽に乗り出せる感じがします。
足回りはC125の方がカチっとしてスポーティーな印象を受けました。ディスクブレーキの制動力とキャストホイールの路面追従性の高さも相まってオートバイらしいスポーティーな走りが楽しめました。
ただ走行距離が700キロ程度の慣らし中の車両であるためリアサスが固めでお尻が少し痛くなることがありました。長時間乗るのはスポークホイールとフワフワなサスの110の方が楽かもしれません。
C125のフロントホイール(上)、110のフロントホイール(下)
③ユーティリティー
C125でスマートキーを初めて使ってみましたが、キーを探したり抜き差ししたりする手間が省けるのは大変便利でした。今後は全モデルでスマートキーを導入してほしいぐらいです。
メーターもC125はギアポジションインジゲーターがあるため、何速にギアが入っているか一目で分かるのは非常に便利でした。ノンクラのバイクはギアポジがイマイチ掴みづらいため、インジゲーターは必須な気がします。ただ、メーターのデザインはレトロなスーパーカブ110の方が個人的には好みです。
C125のスピードメーター(上)、110のスピードメーター(下)
C125で少し気になったのは、この小ぶりなリアキャリアです。日帰りツーリングなら問題なさそうですが、キャンプツーリングやロングツーリングに行くのは少し厳しそうです。北海道ツーリングなどロングツーリングに行く際にはセンターキャリアを付けるかリアキャリアを社外品に交換する必要がありそうです。
④総評
新車販売価格が倍近く異なることから両車の性能、造形には明確な差異がありますが、どちらも乗っていて本当に楽しく、改めてカブの素晴らしさを感じました。
世界の人々の足として一億台以上が作られたスーパーカブシリーズが今後も世界の国民車として進化していく可能性をC125からは感じることが出来ました。
しかしながら、これまでのカブの乗り味や雰囲気を継承しているスーパーカブ110もまた素晴らしいモデルであると自分は思います。
もしC125かスーパーカブ110のどちらかを購入しようと考えている方はショップに足を運んで実際に実車を見て試乗してみることをお勧めします。
簡易と言いつつ少しばかり長いレビューとなりましたが、どちらのカブを買っても後悔することはないと自分は思います。
自分の愛車であるスーパーカブ110を購入した際のレビューは以下からどうぞ↓
(おしまい)
フジミ模型 1/12 NEXTシリーズNo.1 EX-3 ホンダ スーパーカブ110(60周年アニバーサリー) 色分け済み プラモデル 12NX1EX-3
- 発売日: 2020/02/09
- メディア: おもちゃ&ホビー