一つの区切りとなる1000キロの慣らし運転が終わったので一ヶ月乗ってみたスーパーカブ110(JA44)の簡易的なレビューをしていきたいと思います。
①スタイリング
角ばったアジアン実用車スタイルになってしまった先代のJA10に比べJA44は先々代のJA07に通じるクラシカルで洗練されたデザインに戻りました。
(上 )2017年型JA44 (下)2011年型JA07
基本的なデザインはJA07を踏襲しているため、新鮮味はないですがエンブレムやサイドパネルの意匠には、ほのかな高級感を感じます。
初めてJA44の実車を見たときは強い違和感のあったヤギ目型のヘッドライトですが、見慣れてくると可愛く見えてきます。
純正のヘッドライトはLEDの割にそれほど明るくないため、ゆくゆくは社外品のライトに交換していきたいと思います。
②走行性能
JA07に比べると車格が大柄になったため、直進安定性は非常に良くなりました。しかしながら向上したのは直進安定性ぐらいで、それ以外の走行性能についてはJA07から大幅なアップデートはない気がします。
JA07のエンジンは高回転まで素直に伸びていく印象がありましたが、JA44は高回転まで回してもモッサリした重たい印象を受けます。環境規制に対応するためマフラーの触媒を追加しているそうなのでマフラーとエアフィルターを社外品に交換して吸排気を効率良くしてあげる必要があるでしょう。
もう一点気になっているのがJA07に比べ小径化したフロントブレーキです。納車当時は効きが悪く停止しようとするたび不安を感じていましたが、走行距離が1000キロを超えたあたりから効きが良くなってきたので、慣らしをしっかり行い当たりをつけてあげる必要があると思います。
③ユーティリティ
荷掛けフックやヘルメットロックなどの先代から受け継いだ基本的なユーティリティは変わりません。ハンドル周りもJA07と同じデザインですし、普段使いの実用性を高めたい場合は社外品のラックやホルダーを追加してあげる必要があるでしょう。
④総評
先代のJA07をとても気に入っていたため、どうしても大幅なアップデートのないJA44は悪い点が気になってしまいます。特に近年は小型二輪クラスの性能が飛躍的に向上しており、ライバル車と比べると見劣りしてしまう点は少なくありません。
しかしながらスーパーカブには捨てがたい魅力を感じます。たった8馬力しかなくABSもディスクブレーキもない時代遅れな乗り物ですが、ずっと側に置いておきたくなるような親しみを感じます。
簡易といいつつ、少し長いレビューになってしまいましたが、「バイクの楽しみはスペックだけではない」という言葉を乗るたびに噛みしめることができる、そんな一台だと自分は思います。
(おしまい)
友人がスーパーカブC125(JA48)を購入したので、簡易的な比較レビューをしてみました。
詳細は以下からどうぞ。
購入から半年後のレビューはこちらからどうぞ。
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