自宅に来てから3ヶ月ほどが経ち、乗る機会も少しづつ増えてきたので今さらですが、郵政カブ(MD90)の簡易レビューをしていきたいと思います。
■走行面
郵便配達のために専用設計された完全な実用車だけあって、安定感があり、低重心で乗りやすいです。ちょっとした近所での買い物や野山の散策にはもってこいだと思います。
ただ法定速度(60km)以上のスピードを出すには厳しく、バイパスや流れの早い道を走るのは酷です。走行距離が不詳な30年前の車両なので仕方がありませんが、そもそも郵政カブやカブプロは住宅街をストップ&ゴーすることがほとんどなので高速巡航が苦手なのは仕方がない気もします。
■装備面
巨大なリアキャリアと荷掛けフックの付いたフロントキャリアがあり積載性については言うまでもありません。郵便カバンをフロントにつけたかったのですが意外と高額なので未だにつけられません。そのうち収穫箱でもリアキャリアにつけようかと思っています。
シートは柔らかく座り心地がとても良いです。一日中乗っても疲れにくいと思います。購入当初はカビが生えていましたがカビキラーを吹きかけて磨き、かなりキレイになりました。間違いなく、この郵政カブで一番キレイなところでしょう。
シート下はガソリンタンクになっていますが、タンクを開けるのにカギは必要ありません。キャップを回せばタンクからガソリン抜かれ放題ですが、自分は心が広いので気にしていません。ガソリンがどれぐらい入ってるか表示してくれるメモリがキャップに付いていて便利です。
(メモリつきガソリンキャップ)
ライトは6V車なので暗いです。ウインカーも高速点灯したりしますし12V車ほどの安心感、安定感はないです。夜間でも比較的明るい街中なら走れますが灯りのない田舎道を走るには心もとないです。
ですがヘッドライトの常時点灯が義務化される前の車両なのでハンドルについているスイッチでライトをオンオフできて便利です。
最近のバイクは昼間でも田舎道を走ってるとライトに引き寄せられた虫アタックを受けますが、この郵政カブだとライトを消せるお陰で虫アタックを受けることは少ないです。
(ヘッドライトスイッチ)
(ハンドル右側にあるウインカー)
■実用面
今どきの110カブには性能面で勝つことはできませんが、走ってる満足感、楽しさは充分にあります。燃費やセルスターターの利便性、シフトチェンジの柔軟性など敵わない点はいくつもありますが、両者ともスピードを出すバイクではなく、そよ風を楽しむ程度の乗り物なので、あれこれ良い点悪い点を挙げだすのは不合理な気がしますし、個人的にはガソリンを入れて真っ直ぐ走ってくれれば特に問題はありません。
■総評
普通のカブより少し重たいですが、小回りが効き、地に足をつけたような安定感もあるため、個人的には楽しい一台だと思います。天気や湿度の影響でグズったり、しっかり暖気をしないとエンストしたり、ガソリン臭かったりキャブ車独特の今どきのバイクにはない魅力があり、部品がある限り長く付き合っていきたい一台です。このカブでどこか遠くにツーリングに行けたらまたブログに投稿したいなと思います。(おしまい)