青春18きっぷ1回分で関東から九州(小倉)まで行ってみた。

春休みの最後の週はカブで四国一周か九州最南端に行くことを計画していましたが、2月の終わりに購入した郵政カブでは隣町の古本屋に行くのがやっとだったため計画を急遽変更することにしました。

 

ネットサーフィンをしていると昨年のダイヤ改正のお陰で、東京から小倉まで一日で行けるようになったそうなので青春18きっぷを使って九州(小倉)まで普通列車を乗り継いで行ってみることにしました。

 

05:19発   川崎 JR東海道本線・小田原行
12駅
06:21着  06:22発  小田原 JR東海道本線・熱海行
5駅
06:45着  06:49発   熱海  JR東海道本線・浜松行
33駅
09:18着09:23発   浜松 JR東海道本線・豊橋
8駅
09:56着10:02発 豊橋 JR東海道本線新快速・大垣行
13駅
11:32着11:42発 大垣  JR東海道本線・米原
6駅
12:17着12:20発 米原 JR琵琶湖線新快速・姫路行
22駅
14:47着15:03発 姫路 JR山陽本線播州赤穂
5駅
15:23着15:25発 相生(兵庫県) JR山陽本線・糸崎行
31駅
18:04着18:29発 糸崎 JR山陽本線・広島行
16駅
19:50着19:53発 広島 JR山陽本線・徳山行
30駅
21:57着21:59発 徳山 JR山陽本線・下関行
20駅
23:50着23:51発 下関 JR山陽本線・小倉行
2駅
00:05着 小倉

 

(※ヤフー乗り換え案内による時刻表、乗り換え情報)

 

朝の5時19分に川崎を出て小倉に着くのは深夜の0時5分、移動時間はなんと約19時間(18時間46分)です。東京からニューヨークまで飛行機だと12時間程度で行けるそうなのでアメリカ本土は以外と遠くない気もしてきます。

 

そして3月27日午前5時19分、川崎駅から旅は静かに始まりました。
f:id:helixwave2:20180330173552j:image

 川崎を抜け、しばらく走ると空が明るくなってきました。しかしながら朝4時起きでフラフラだっため車窓から日の出を見ても思うことは特にありませんでした。

 

神奈川を抜けた3時間強にも及ぶ静岡県内の移動中は完全に気絶していました。青春18きっぷを使って西日本に行くとき毎回思うのですが熱海から浜松までの33駅はいくらなんでも長すぎます。この区間を立って移動しようものなら浜松で力尽きてしまうでしょう。


f:id:helixwave2:20180330174515j:image 

豊橋からはロングシートの呪縛から開放されボックスシートで一時の安らぎを得ることが出来ました。

 

豊橋から大垣に着くと恒例の“大垣ダッシュ”に巻き込まれるかと思いましたが何故か誰もホームを爆走していませんでした。老若男女みんなでホームを全力で走るその様は“青春”って感じがして好きだったのですが少し残念です。

 

大垣からしばらく走ると合戦の地、関ヶ原が見えてきました。


f:id:helixwave2:20180330174929j:image
f:id:helixwave2:20180330175008j:image

あまりにも地味なので特にコメントはありません。関ヶ原の看板がなければ普通の田舎町ですね。

 

米原に着いてからは新快速に乗って京都、大阪、神戸の三大都市圏を駆け抜け姫路まで向かいます。車窓から明石大橋と淡路島が見えたときはテンションが上がりました^^

しかしながら未だに全行程の半分しか進んでいないことを考えると車窓からの景色を楽しむ余裕などないことに気づきはじめます。
f:id:helixwave2:20180330201324j:image

 

相生を出て瀬戸内海を眺めているうちに日が沈みだしてきました。相生から糸崎までは31駅もあり気が遠くなりそうでした。この辺りから本格的な疲れと絶望が訪れはじめます。


f:id:helixwave2:20180330201708j:image

 

相生を出て2時間40分後に着いた糸崎では20分程度の余裕がありました。しかしながら駅前には特に何もないためホームのベンチで缶コーヒーを飲んで時間を潰しました。


f:id:helixwave2:20180330202054j:image

 糸崎駅の自販機にスコールが置いてあるのを見て九州が近いことを感じさせられましたが次の目的地である徳山まで46駅もあるため気分はブルーでした(*_*)

 

糸崎から徳山までは外も暗く広島あたりから電車も満員になり何も考えられなくなってきました。なぜ先人たちが新幹線や飛行機を発明してきたのかやっと分かりました。実家に帰ったり出張したりする度に19時間も電車に乗っていたらどんな人間でもヘナヘナになってしまうでしょう。


f:id:helixwave2:20180330212634j:image

 

徳山に着いたときには18きっぷで小倉を目指している他の猛者たちも顔が死にかけていました。フラフラになりながら下関行きに乗り込みました。

 

 徳山から1時間50分後、下関に到着し小倉行きの電車を見たときには嬉しくて泣きそうでした。この日はネットカフェに泊まる予定でしたが、さすがに足を伸ばして風呂に入りたい気分になったので急いで宿を手配しました。

 

そして、長い関門トンネルを抜け、0時5分ついに小倉駅に到着しました。
f:id:helixwave2:20180330214204j:image 
f:id:helixwave2:20180330214456j:image
f:id:helixwave2:20180330214537j:image

 

小倉駅には不気味なほど誰もいませんでした。同じ電車に乗っていた猛者感のある18きっぱーのお婆さんは悠々と魚町の方に消えていきましたが、いったい何者なのでしょう^^;

 

ホテルの代金を払うと財布には600円しか残っていなかったためホテルの部屋でコンビニ飯と発泡酒で晩餐です。たった120円の発泡酒でしたが19時間電車に乗り続けたあとに飲む一杯は格別の味でした。この味は一生忘れられないでしょう。
f:id:helixwave2:20180330215017j:image

 

ちなみにダイヤの関係で小倉から東京には1日で行けないそうなので途中で1泊するか新幹線や飛行機を使って一定の区間をワープする必要があります。まぁ帰りもずっと電車に乗り続けるのは勘弁カンベンカンボジアですが3月の終わりということで飛行機も予約が取れず大変でした。

帰りについては後日また記事にまとめていきたいと思います。

 

(おしまい)

  

 

「青春18きっぷ」ポスター紀行

「青春18きっぷ」ポスター紀行

  • 作者:込山 富秀
  • 発売日: 2015/05/27
  • メディア: 単行本
 

 

プライバシーポリシー お問い合わせ