「レンタルバイク(110cc)で行く伊豆大島ツーリング」という題名ですが、2日連続で7000円払ってアドレス110に乗るのは厳しいので、この日は1秒もバイクには乗りません。この日はぶらり路線バスの旅です。
この日は島の中央に位置する三原山に登ります。バスで山の中腹まで向かった後は徒歩で頂上を目指します。
三原山の高さは700mぐらいですが、周りを海に囲まれているためか、同程度の高さの筑波山よりも大きく感じます。
この日は朝から何も食べておらず、ゲストハウスでもあまり眠れなかったため登る前に早めの昼食を取ることにしました。
いかにも昭和な感じがする食堂が中腹のバス停近くにあったのでここで昼食を取ることにします。
メニューが大量にあり選ぶのが面倒だったのと団体客が多くて忙しそうだったので適当に月見蕎麦を注文しました。島特産の青唐辛子粉末を大量に入れて食べたら辛すぎて悶絶しましたが美味しかったです。
軽い食事の後で登山開始です。
見た感じはサクッと上まで行けそうですが、歩いてみると結構距離がありました^^; 自分の前後にも観光客がいたのですが、頂上に着く手間でライフが0になったのか、いつの間にかいなくなっていました。
頂上までは45分ほどかかるそうですが自分は歩くのが早いので30分ほどで到着しました。
三原山の頂上にある神社は三原神社です。全島民が避難した三原山の噴火の際もこの神社は奇跡的に溶岩流に飲み込まれることなく無事だったそうです。
三原神社のすぐそばにある三原山の火口を見に行ってみます。
火口展望台というわりには火口の底を見ることができません。これには少しガッカリでしたが火口の周りにも道があるそうなのでそこを歩いてみることにします。
火口の周遊路は砂利道なのでスニーカーがボロボロになりそうでしたが景色は最高でした。大島の隣の島の利島と伊豆半島も眺めることができ、最高の道です。
湯気があちらこちらから出ているので地面が暖かいはずですが、火口の窪みには雪が残ったりしていました。やはり山の上ということで夜は結構冷えるのでしょう。
三原山を降りる頃には晴れてきましたが港に向かう路線バスが3時で終わりなので早めに撤退します。
三原山からバスに乗ると結構高いので途中まで歩いて下山しようと山道を歩いていたところ、新火口展望台あたりで地元の方が車に乗せてくれました。島ではキョンが大量発生しているらしく頭を悩ませているそうです。ちなみにキョンは千葉県でも大量発生しているらしいので見てみたい方は千葉県に行くと良いでしょう。
岡田港に着きましたが時間的に微妙なので周囲を散策してみることにします。
中学生の集団がソフトクリームを食べていたので自分も一つ注文してみました。大島の牛乳で出来たソフトクリームらしく、ミルクの味が口いっぱいに広がりとってもOCです。
岡田港の近くにも神社があったのでお参りしました。源為朝に由来がある神社らしく歴史を感じさせる造りです。
港の周りを散策していたら夕方になっていたのでゲストハウスに帰ります。
昨日は自分ひとりで宿泊(管理人もゲストハウスには不在)だったため心細かったですが今日は隣の部屋に大学生の集団が来てくれたので安心して眠れます。近くにある浜の湯という海を一望できる温泉に行き、夕食を取ってこの日はおしまいです。
翌日は早めに起床し、荷物をパッキングします。住み慣れたスイートルームにも別れを告げ、元町港からジェット船の発着を待ちます。
待っている間に港の食堂で「べっこう寿司」を食べます。唐辛子醤油がきいていて非常に美味です。
そうこうしている内に時間が来たのでジェット船に乗り込みます。
なんかシートが飛行機っぽいなと思ったら、このジェット船はボーイング929という水中翼船で航空機メーカーとして有名なボーイングが開発した船だそうです。
3日間の滞在でしたが伊豆大島の魅力を充分理解することができました。東京から一番近い島とは思えないほどの自然豊かな島でのツーリングやアウトドアは最高でした。伊豆7島の全制覇を目指して次は八丈島を訪れようと思います。
(おしまい)